鷺ノ森遺跡 (提供:野田 心のひとときより)
和歌山市立城北小学校(同市鷺ノ森南ノ丁)の敷地内にある「鷺ノ森遺跡」で、戦国時代の大規模な掘の一部が見つかりました。18日午後1時半から現地説明会がありました。
現地説明会パンフレットより編集転載
浄土真宗の宗主顕如は「石山合戦」終結後の1580年、石山本願寺を信長に明け渡し、鷺ノ森御坊(現・本願寺鷺ノ森別院)に移り、約3年間過ごしました。
今回見つかった堀の一部は、長さ約60m、幅約16m、深さ約3mで、信長の攻撃を防ぐためにつくられたものと推定されています。
堀の中からは同時代の火縄銃の弾丸や鎧の一部が見つかったほか、9~10世紀の地層からは平安時代の仏具「鰐口(わにぐち)」(青銅製、直径約9cm)も見つかりました。
現地説明会パンフレットより転載
和歌山市は市中心部の小・中学校を統合し、城北小学校の敷地内に小中一貫校を建設するのに伴い、2012年から敷地内で発掘調査をしています。
今回の現地説明会では、これまでに出土した弥生~江戸時代の出土品も公開されました。