「和歌の浦に潮満ちくれば潟を無み葦辺をさして田鶴鳴きわたる」の万葉歌が詠まれたのはこの辺りでしょう。古代、紀の川は今の和歌山市付近で南へ曲がり、この和歌の浦付近が河口でした。今も昔も、潮が引くと広々とした干潟が現れます。
せっかく干潟を見に来たのに……そんなもの無かったとおっしゃる方もおられるとか。そう、「潮満ちくれば」の時間帯だったのですね。残念。
夕暮れの光の中、午後の明るい光の中、どちらもよいのですが、日の出前の水の輝きと干潟の黒いシルエット、そこに立つ鳥の姿は素晴らしいです。その時にかぎって、携帯もタブレットも持っていなくてここに写真を載せられません。お許しください。