『和歌山の 名所無料で ガイド中』語り部が皆様をお待ちしているのは、この時、ここで!!

spot spot 玉津島神社、明光のスピリットと、詩(うた)の神さま

奈良時代、聖武天皇が位につかれた年、西暦724年、冬十月に和歌浦に行幸されました。玉津島の周囲は干潟に囲まれ、満潮になると海に戻るという場所でした。六島の一つ、てんぐ山に登った天皇は、高く青い空、広々とした海、遠く遠く続く山並を、日に輝く光の中で眺めて感動されました。

「この大自然のスピリット、明光の浦の霊(あかのうらのみたま)をお祀りして、この地を荒れ果てないようにしなさい。」と詔を出しました。

時は万葉の和歌の盛んな時代、山部の赤人はじめ群臣がこの地でさまざま和歌を詠みました。それ以降、すっかり有名な歌枕となったここでたくさんの和歌が詠まれ、平安時代はじめには和歌の神さま、衣通姫もお祀りされたといいます。

 

鏡山の後を行くと、もう一つ鳥居があり、その奥にご拝殿があります。中へは入れませんが、三十六歌仙の板絵が飾られ、お詣り後ガラス戸から見ることができます。最後の写真、背後の山がてんぐ山で、拝殿の右側から登れます。10分程で頂上なので、皆さんも聖武天皇が眺めた景色をお楽しみ下さい。

この写真にあるように、来年の2024年は聖武帝行幸から1300年。皆さん、何らかのイベントがあるかも。ご注視下さい。